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新社会人の方々は、面接時も採用決定後も「企業では〜LVまでの明るさまでしか NGなんです。」と聞きましたし、その後でも髪の毛の明るさには結構気を使われたのではないでしょうか。
近年、世間のインクルーシビティー(包括性)の向上に伴い、髪の色、明るさなどの規制が昔よりは緩くなったように感じます。
髪の毛の色の自由度は日本人であるが故に基本は自然な黒髪に近い明るさが求められてきましたが、それとは裏腹に高齢化の影響もあってか、社会生活の中で白髪との付き合い方でお悩みとのい声をよく聞きます。
そんな皆さんのお悩みに対して、今回は今流行りの〝ぼかしハイライト″のご紹介、説明等をしたいと思います。
1,ハイライトとは何ですか?
ハイライトとはヘアカラーの一部分に明るい色を施すことで、髪全体に立体感や深みを出す技法のことを指します。
ハイライトは、髪の色にメリハリをつけることで、髪型や顔立ちを引き立て、髪全体の印象を変えることができます。
具体的には、全体の髪色が暗い場合、一部に明るい色を入れることで髪に動きが出ます。逆に、全体の髪色が明るい場合には、一部に暗い色を入れることで髪に深みが出ます。これをローライトと言います。
ハイライトは、髪全体に均一に入れるのではなく、一部分にだけ施すことが一般的です。そのため、どの部分にハイライトを入れるかによって、見た目の印象が大きく変わります。例えば、顔周りにハイライトを入れると、顔全体が明るく見える効果があります。
また、ハイライトの色や幅(細かくするか、太くするか)も、全体の印象に影響を与えます。
色は自分の肌色や好みに合わせて選び、幅は自然な感じにするか、はっきりとした印象にするかによって調整します。
一般的に我々美容師がサロンで施術する「ハイライト」とはこの事を言います。
2. 白髪をぼかすためのハイライトの効果
白髪をぼかすためのハイライトの大元の目的は「脱白髪染め」です。
脱白髪染めは白髪を隠すのではなく、ハイライトを使用して白髪を目立たなくする新しいアプローチです。
2018年に「グレイヘアー」が新語・流行語大賞にノミネートされたことから、一気にぼかして馴染ます白髪染めの考えが広がりました。
特に40代と50代の女性の間で人気が高まっています。
ハイライトの効果として以下のようなものが挙げられます:
- 白髪が伸びても目立ちにくい:「脱白髪染め」は、白髪を暗く染める代わりにハイライトで髪を明るくして色のコントラストを減らすため、根元や生え際の白髪が目立ちにくくなります。
- 白髪染めより長持ち:白髪をなじませて染める「脱白髪染め」は、白髪が伸びても目立ちにくいため、6~8週間は白髪を気にせずに過ごすことができます。
- 好きなカラー、立体的なヘアデザインを楽しめる:「脱白髪染め」はファッションカラーの薬剤も使えるため、選べる色が格段に増えおしゃれの幅が広がります。
また、ハイライトを入れることで、髪に立体感が出てボリュームアップ、若見え効果もあります。
この新しいアプローチは、自分らしいヘアデザインを楽しむ風潮が高まっている現代において、特に注目されています。また薬剤と技術の進歩により、以前は髪を傷めがちだったブリーチも、ダメージをコントロールできるようになりました。
これにより、「脱白髪染め」による白髪を活かしたカラーリングが全国のサロンで楽しめるようになりました。
3、 白髪に適したハイライトの色の選び方
- 肌の色調: 肌の色調に合わせてハイライトの色を選ぶことが重要です。暖色系の肌色(オレンジ味やピンクかかった肌の事)にはゴールドやキャラメル、冷色系の肌色(色素が薄い肌で青みが勝っている肌の事)にはアッシュやプラチナがよく合います。
- 自然な見た目: 白髪をカバーするためには、自然な見た目を保つことが重要です。そのため、自分の元の髪の色に近い色調のハイライトを選ぶと良いでしょう。
- メンテナンス: ハイライトの色は、定期的なメンテナンスが必要です。
一度脱色すると上から色を被せても自然と褪色し、脱色した初期に近い色に戻ります。
そのため、メンテナンスが容易な色を選ぶことも重要です。 - プロの意見: 美容師やカラーリストの意見を聞くことも大切です。プロフェッショナルな視点から最適な色を提案してくれると思います。
以上のポイントを考慮して、自分に最適なハイライトの色を選ぶ事が大事ですが、具体的な色の選び方やハイライトの施し方については、担当の美容師に相談するのが最善だと思います。
4. ハイライトの種類と白髪ぼかし効果の比較
ホイルハイライト、バルヤージュカラー、グラデーションカラーなど、異なるハイライトの種類について比較しながら、白髪ぼかし効果について検討します。
- ホイルハイライト:
この技法では、特定の髪の束にアルミホイルを使用して色を適用します。
これにより、鮮やかで明確なハイライトが得られ、髪全体に均一な明るさが生まれます。
白髪に対しては、ホイルハイライトはそれらを明るい髪の中に溶け込ませ、目立たなくします。しかし、褪色とともに徐々に明るくなることや、成長とともに白髪の根元が目立つようになるため、定期的なメンテナンスが必要です。 - バルヤージュカラー:
バルヤージュカラーはフリーハンドのハイライト技法で、自然な日焼けしたような効果を作り出します。
色は髪の中間から下部にかけて適用され、根元は自然な色合いを保ちます。白髪に対しては、バルヤージュカラーはそれらを自然な髪の色調の中にぼかし、全体的に均一な外観を作り出します。根元が自然なままなので、白髪の再成長が目立ちにくいのが特徴です。 - グラデーションカラー:
グラデーションカラーは髪の色が根元から先端にかけて徐々に明るくなる効果を作り出します。
白髪に対しては、グラデーションカラーは白髪を明るい髪の部分にぼかし、自然なグラデーションを作り出します。
しかし、白髪が多い場合や、髪の根元に集中している場合は、グラデーションカラーだけではカバーしきれないかもしれません。
全体的に見ると、これらのハイライト技法は白髪をぼかすのに効果的ですが、それぞれ異なる外観とメンテナンスの要件を持っています。皆さんの髪の状態、スタイルの好み、そしてメンテナンスの頻度によって最適な方法が変わります。
白髪をぼかすためのハイライトは、髪の健康と美しさを保つために適切なアフターケアが必要です。以下に、そのアフターケア方法をいくつか提案します。
5、 白髪をぼかすハイライトのアフターケア方法
- シャンプーとトリートメント:
ハイライトを施した髪は、特に乾燥しやすくなります。
これは脱色時に髪の水分も一緒に抜けてしまうからです。
そのため、色を保護するための特別なシャンプー(サロン専売品が好ましい)とトリートメントを使用することをお勧めします。※サロン専売品と市販品の違いについては別記事にて紹介してますのでご参照ください
これらの製品は、髪の色を長持ちさせ、保湿し、光沢を保つのに役立ちます。 - ヘアマスク:
ヘアマスクは、髪の深部まで浸透し、髪を栄養で満たし、修復します。週に一度程度、ヘアマスクを使用することで、髪の健康を維持し、色を長持ちさせることができます。 - ヒートプロテクション:
ヒートスタイリングツール(ストレートアイロンやカーリングアイロンなど)を使用する場合は、必ずヒートプロテクション製品(一般的には洗い流さないトリートメントが多く使われている)を使用してください。これらの製品は、髪を熱から保護し、色の褪色を防ぎます。 - UVプロテクション:
太陽の紫外線は、髪の色を褪色させます。そのため、外出する際は、UVプロテクションを含むヘアケア製品を使用することをお勧めします。 - 定期的なトリートメント:
ハイライトを施した髪は、定期的にプロフェッショナルなトリートメントが必要です。サロンでのトリートメントは、髪の健康を維持し、色を鮮やかに保つのに役立ちます。
これらのアフターケア方法を実践することで、白髪をぼかすハイライトの美しさと持続性を最大限に引き出すことができます。
6. ハイライトを施した有名人のスタイル事例を2例ご紹介
こちらも自前の白髪に対しハイライトを施し立体的、躍動感のあるヘアスタイルに昇華されていますね。
自分の素の白髪だけですと、どうしてもデザイン的になりにくいです。
「顔周りだけ白髪が多い」「過去のカラーリングの残りがあり、根本の新しい部分の白髪が気になる」などのお声をサロンワークでもよく聞きます。
ですが中尾さんのようにデザインとして素敵だな、と思えるようになれば間違いなく白髪ぼかしのハイライト等は成功なのではないでしょうか。
7、まとめ
いかがでしたか?現場で10年以上美容師をしていると、お客様のニーズが年々変化していっているのが分かります。
〜しないといけないから、と諦めなければいけなかったお洒落への規制が少しずつですが緩くなってきている気がします。
それに伴い技術者側も、より高度な技術を使いこなせないといけないのですが、その提供できる技術の〝幅″こそが我々美容師の「デザインを作る楽しさ」であり、飽きさせないものなのかなと思います。
薬剤も年々良くなっていってます。
「ブリーチすると痛むから…。」と諦めていた方も多いのではないでしょうか。
美容師の豊富な知識と、良くなっていってる薬剤で今はたくさんのデザインをご提案し、施術する事ができます。
もし白髪にお悩みの方は一度担当美容師に「ぼかしハイライト」を希望してみてはいかがでしょうか。