現役美容師が撤退解説!!湿気による髪の毛のボサボサ対策

ヘアケア

梅雨が始まりましたね。
毎日ジメジメして髪の毛も広がるし…
そんな梅雨ですが少しでも皆さんの気分を上げれるよう、今回は梅雨のボサボサにならない為の対策を現役美容師である私が実際にサロンでする施術やアドバイスなどをご紹介しようと思います。

目次

〜広がり、うねりの原因は?

うねりの原因を簡単に言うと毛穴の歪みが大きな理由です。
直毛な人は毛穴が円なのですが、くせ毛の方の毛穴は楕円形(だえんけい)です。
遺伝的な要素が大きいですが頭皮環境が大きく影響します。
加齢により頭皮環境が悪化し、たるみ、硬化などで毛穴や毛根が歪み髪の毛が真っ直ぐ生えない事でうねりが生じます。
他にハイダメージになると表面のキューティクルが剥がれてしまい、毛髪内部の水分が漏れ出し膨張、うねりへと変わります。
ですので「髪の毛が痛むと広がる、収まりが悪くなる」のはこれが理由です。

尚、直毛の方以外の広がりの理由はダメージや髪の毛の梳(す)きすぎです。
梳くということは密集している髪と髪の間隔を空ける事になります。
間隔が開く事で1本1本の髪のクセが出やすくなるので、梳きすぎるとクセが出やすくなるのです。
毛量を減らしたい気持ちは分かるのですが、クセの出方を考えしっかり担当の美容師と相談するのがいいと思います。

〜対策その1〜

【髪の毛の乾かし方の徹底】

サロンでも毎回全てのお客様に説明します。
今回はその説明と同じ内容でご紹介しようと思います。
まず乾かすのは【頭皮】=【髪の根本】から。
理由は、いくら毛先を乾かしても根本が濡れていると水分は毛先へ毛先へと移動します。
加えて何度も毛先を乾かすと「オーバードライ」といって水分の飛ばし過ぎが起きます。
ですのでまず根本、根本がしっかり乾くと髪の毛の中間部分もある程度乾いているはずなので残りの毛先を乾かす様うにしましょう。

髪の毛の中間〜毛先を乾かす時のドライヤーの当てる角度は髪の面に対して上から大体30°くらい。
理由は髪の表面のキューティクルの向きにあります。
濡れた状態では開いてしまう魚の鱗状に配列したキューティクルですが、下から熱を当てると膜が開くことになるのでこの様に当てるのが絶対です。

軽く引っ張る。
専門用語で【テンション(緊張感)】と言いますが、原理はブローと同じです。
くしを使ったブローをする時少し引っ張りますよね?
これもキューティクルの閉じる向きに均等性を与え、より髪にまとまりと艶を生むためです。

温風で乾かし最後に冷風で
キューティクルはドライヤーの熱が冷めていく時に徐々に閉じるので、急激に冷ます事でキューティクルが引き締まり髪に艶が出るからです。8割温風、残りは冷風で構いません。

〜対策その2〜

【縮毛矯正】…


くせ毛が気になる方で縮毛矯正をした事のある方は多いのではないでしょうか。
縮毛矯正はストレートの薬剤を用い髪の毛を軟化(薬や物理的な作用を効きやすくする事)させ、プロ用のストレートアイロンでクセを伸ばします。
そしてその伸びたクセを固定化する事でクセを真っ直ぐな髪に変える事です。
大きな利点としましては1度縮毛矯正を当てると基本その状態がずっと維持される事で、クセ毛である事を忘れる事ができます。
湿度で髪の毛がうねりやすい梅雨前には特にオーダーも多く、クセ、広がりを抑える筆頭な方法かと思います。
ストレート(アイロンで伸ばす工程をしない)と違い、余程の事でない限り”落ちてしまう”事がなく維持できるのが大きいですが、勿論次に伸びてくる髪の毛はクセを持ち伸びてくるのでその新しく生えた髪の範囲が広がればまた繰り返ししないといけないのが難点です。
ですが現状はクセを抑えるのに最も効果的ではないかと思います。

〜対策その3〜

【シャンプーやトリートメントを梅雨用に変える】…

「え?そんなのあるの」と思った方もいらっしゃるかと思いますが、最近こういった【お悩み別用途専用シャンプー】があります。
私の好みや実際に使ってみての使用感ですが、1番のオススメは【Aujua(オージュア)】のアクアヴィアといったシリーズです。


アクアヴィアは保湿成分によって毛髪内部の水分バランスを整え、内部まで浸透しやすいオイル成分が毛髪の柔軟性を高め、よりまとまりのある扱いやすい髪へ導くといった効果があります。
これによりクセがましになり広がりが抑えられたといった実際のお客様のお声も頂きました。
これと相性のいいトリートメントが同じオージュアの「フィルメロウ」という種類なのですが、こちらは縮毛矯正をした髪の毛や、普段からコテやヘアアイロンなどの熱系の処理を髪にする方向けです。


内から感じるやわらかさをもたらし、硬くなった髪に働きかけて毛髪に柔軟性を与えます。 凝集しているタンパク質に働きかけ、毛髪の柔軟性を高める事ができます。
シャンプーはクセを和らげる【アクアヴィア】、トリートメントは縮毛矯正などで硬くなった髪を柔らかくする【フィルメロウ】を使用する事が多々あり、1度使った方でリピートされる方も多いです。

もう1つご紹介します。
こちらはSchwarzkopf(シュワルツコフ)の商品で「フォルムケア」という商品です。

クセ毛のねじれに働きかけ、やわらかくしながら内部からも髪を疎水性へ。
きめ細かい豊かな泡が、絡まりやすいくせ毛を1本1本包みこみ絡まりを防ぎながら優しく洗いあげる、という効果が特徴です。
ストレートパーマや縮毛矯正をするほどでもないけれど、うねる、広がる、まとまらないなどのお悩みをお持ちの方にオススメです。

他にもまだまだ他ブランドでこういった縮毛矯正用、クセ毛用として作られたシャンプーやトリートメントはありますが、あくまでサロンで販売している商品。
中々市販の商品の価格ではこの様に悩みに直接作用する程の成分を入れることは難しいようです。
日々使用するシャンプーやトリートメントなだけあり、使い続けることで確実にクセや広がりに対し効果を実感できるのではないかと思いますが、しっかりプロのアドバイスを聞いていただくとより良いと思います。

普段使いでも全然大丈夫ですがこういった専用のお悩みケアのシャンプーやトリートメントを特に気になる時期のみ利用するのも手だと思います。

“シアバター”という名を聞いた事はありますか?
これはシアの木(アカテツ科シアバターノキ)の実から採れる植物性油脂のことで、美容面でのシアバターは保湿力がとても高く、全身にリッチなうるおいを与えてくれる「保湿の王様」とも呼ばれています。
【モルトベーネ】というブランドの「シアバター」や「ムルムルバター」はワックスと同じような使い方をし、髪に少量つけるとしっかり保湿され広がりを抑えまとまりやすい状態に導いてくれます。
ハンドクリームとしても活用でき、手に残ったのもベタベタしないといった理由も人気の1つです。
梅雨時期はこういった商品が特に活躍する場面でもありますので気になる方は使用してみると良いかと思います。

〜対策その4〜

【アレンジで乗り切る】

簡単なヘアアレンジでこの時期を乗り切るのも良いと思います。
湿気によりいつもより髪の毛がまとまらないと思うのでくくってしまえばいい、だけど味気ない地味感じは嫌だな…そう思う方もいるでしょう。
一見難しそうなヘアアレンジですが特に簡単なものだけいくつか紹介します。

こんな感じです。基本ポニーテールで後から髪をさくだけでOK。
一番簡単なのではないでしょうか。

こちらも簡単、ポニーテールアレンジです。
①画像のように頭の上部に1つくくりを。
②そこを中心にサイドの髪を少しずつ足していく
③最後にほぐす
主流となる「ほぐし」は若干のニュアンスが必要ですが難易度は低いので挑戦の価値ありだと思います。

ボブ〜ミディアムにオススメの上段にのみくくり下段部はアイロンやコテで軽く巻くだけでOKなスタイル。前髪が長い方は写真のようにアップにしても涼しい印象になるので◎。

こちらも超簡単1つくくりアレンジ。
ポイントは顔まわりの”おくれげ”。

最後はここ数年でアレンジの王道ともなった「くるりんぱ」スタイル。
こんな感じでアレンジは簡単でいいんです。
お仕事用とプライベート用の違いはピアスなどのアクセサリーで華やかさを演出するだけで十分です。
これらの様に、梅雨時期は時に簡単なヘアアレンジが重宝しますので是非トライしていただきたいです。1度出来る様になるとシーズン問わず使えるので本当にオススメですよ。

〜まとめ〜

クセが酷い方も酷くない方も髪の広がりやまとまりの悪さが特に気になる梅雨
おさらいですが、髪の広がりはクセや乾燥、髪の毛の梳きすぎが特に当てはまる理由として大きいです。
自分の髪がボサボサになってします様でしたらまずその理由をお考え頂きたいです。

次にその理由について考えていきましょう。
元々くせ毛なのであればまず美容師に相談するとううでしょう。
私でしたら無闇に縮毛矯正をお勧めはしません。髪の毛の状態ライフスタイルお客様の毎朝手入れに使える時間などをヒアリングし、どうしてもした方がいい方には勧めるでしょう。
乾燥にて特に広がる方にはお家でお使いのシャンプーやトリートメント、スタイリング剤までアドバイスします。毎日のケアが本当に重要なのでそこを改善してもらいます。
梳きすぎで広がる方には長期的な改善(カットなど)をし、その間の過ごし方やメンテナンス方法を話し合います。
「私だったら」のあくまで1例ですが皆様のご参考になればと思います。

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※この記事内の「エイジングケア」とは、年齢を重ねた肌にうるおいを与えるお手入れのことを指します。