現役美容師が「気になる頭皮のにおいについて」徹底解説!!〜女性版〜

ヘアケア

男女問わず多くの方に共通の”頭皮の匂い”。
今回はその気になる頭皮の匂いについて深掘りしていきたいと思います。

〜頭皮のにおいの原因は?〜

ズバリ、頭皮のにおいの原因は「皮脂」によるものです。
皮脂とは皮脂腺から分泌される液体の事で、皮膚や毛髪を守るという大きな役目があります。
皮膚や体毛の表面に薄い膜状に広がり、それに含まれる脂肪が皮膚の常在菌により分解されることで生じる「脂肪酸」によって皮膚の表面は弱酸性となり、これが病原菌などを排除する機能を持ちます。
思春期になると「性ホルモン」の影響を受けて分泌が活発になり、毛穴内面の角質の増大によって速かに毛穴の外に放出されることが妨げられると、毛穴内に角質とともに蓄積してニキビが発生する原因になります。
男性ホルモンの影響で男性の方が皮脂量が多く分泌されますので、女性よりもにおいが発生しやすくなります。

〜簡単!頭皮のにおいチェック〜

パターン①
朝、起床した後に枕のにおいをチェックしてみましょう。
臭いと感じたら頭皮が臭い証拠となると思います。

パターン②
乾いたドライヤーの風や扇風機の風を後ろから当て、頭皮のにおいがするかを確認してみましょう。
その際頭皮を軽くこす利、においがするかどうかチェックしてみて下さい。

パターン③
帽子などを被り1日過ごしてみると、外した帽子の中のにおいが臭いと感じたら頭皮が臭っているかもしれません。

〜どうしたらにおいを防げる??〜

これにはそもそもの”においの元となる日常の行動”が影響します。
その行動をなるべく意識的に控えるようにする事で抑えることができます。
その行動とは!!

その① 睡眠による原因
睡眠中は”成長ホルモン”が分泌されています。
成長ホルモンが頭皮た毛髪を健康に保っているのですが、睡眠不足などにより成長ホルモンの分泌量が減り血行不良が起きます。
他に、ストレスなどでも頭皮の健康状態が悪化しますので注意が必要です。

その② 食事などによる原因
イメージしやすいと思いますが当然、野菜より肉類を多く摂取する方が脂っぽい汗をかきやすく皮脂も多く分泌されます。
脂っぽいものをメインとする食生活を送っていると悪臭の原因物質が体内に溜まり、体臭や皮脂臭となり外へあらわれやすくなるといわれています。
牛肉(特にバラ、サーロイン)などは脂質が多く大体100g当たり50,0g、
豚肉のバラ100g当たり大体35,4gの脂質です。
一番脂質が少ないのが鶏肉で、鶏肉の中で一番脂質が多い部位のもも肉100gで大体14,2gの脂質です。
脂質のイメージとしては太りやすいなどの印象を持ちますが、食べすぎると頭皮などのにおいにも影響するんですね。

その③ シャンプーの間違ったやり方による原因
そもそもシャンプーも目的とは、毛髪を洗浄する事でもありますが1番は「頭皮の汚れを浮かせて落とす」です。
髪の毛をゴシゴシ洗っても頭皮の皮脂は落ちません。
男性に特に多いのですが、刈り上げ部分までしっかり擦って洗えてなく頭皮にニキビ(吹き出物)ができてしまっている人をしばしば見受けます。
お湯でしっかり湯洗いし、髪の毛と頭皮をしっかり濡らします。
そうしてからシャンプー剤をつけないとしっかり泡立ちませんし、頭皮を均等に洗えません。
シャンプーやリンス、コンディショナーのすすぎ残しも毛穴の詰まりの原因になります。

余談になりますが、1日に何度も何度もシャンプーをすることもオススメしません。
頭皮を守る【常在菌】が減り、においの原因となる細菌が増えることが懸念されます。
しっかり洗いしっかりすすぐ事、それに適度な回数のシャンプーイングをすることが1番の秘訣だと私は考えます。

その④ 濡れたままにしない
女性が髪を乾かさないといけない理由として「毛髪の傷み」が最も大きな理由として捉えられていると思いますが、それと同じくらい大きな理由として「雑菌の繁殖を防ぐ」事が挙げられます。
生乾きの状態は菌の温床になります。
しかし熱風を当てすぎるとかえって頭皮にはよくないのでしっかり根本、中間、毛先と乾かし普通に乾かしていれば問題はありません。
なるべく手早く乾かす事で雑菌の繁殖を減らし、においの少ない頭皮環境を作る事ができます。

その⑤ 朝シャン
シャンプー後、頭皮にひしが戻ってくるのには5〜6時間かかると言われています。
この5〜6時間内は皮脂のバリア機能が低く、紫外線などのダメージを受けやすくなります。
ということは朝シャンが習慣付いている方は不要な脂を抱え込むこととなり頭皮がにおいやすくなっています。
勿論半乾き、生乾きがはもってのほかです。
ですので極力「その日の汚れはその日の内に落とす」事をオススメします。

その⑥ 枕カバーは小まめに替える(洗う)
寝ている間にも汗をかきます。
したがって皮脂も出ます。
そういった汗などを枕やシーツに吸い込まれますので、なるべく小まめに選択し理想は毎日替える方がいいですね。

その⑦ お風呂での一工夫
「耳の裏が臭う」と1度は聞いたことがあるかもしれませんが、実は耳裏はしっかり流すことを忘れがちな部位なのです。
年齢と共に増える皮脂により耳の裏から加齢臭が漂うのは、男性だけではなく女性も同じです。
日中、においが気になる方はデオドラントシートやウエットティッシュで拭き取り気になるにおいを抑えましょう。

豆知識
アメリカやヨーロッパではシャンプーの頻度が2〜3日に1度というのが基本です。
とはいえそれ以外の日は【ドライシャンプー】という方法で洗われています。
ドライシャンプーは水を使わないため災害時に重宝されており、日本では介護施設などで使われていることが多いですが海外では若い女性たちの間でも日常的に使われています。
シャンプーの頻度の低い理由としましては”肌質の違い”が特に大きな理由ですが、美しい髪を保つために敢えて毎日髪の毛を洗わないという人や、シャンプー剤を使わない「湯シャン」をしている人も増えています。
当然頭皮のにおいが気になる人にはオススメしませんが・・・。

〜頭皮のにおいを防ぐシャンプー6選〜

〜スカルプDボーテ オーガニックシャンプー&トリートメントパック〜

価格 ¥3,972 (シャンプー&トリートメントパックセット)
シャンプー内容 350ml

【特徴】頭皮の乾燥、フケ、かゆみ、ベタつき、においを予防。
無添加設計。「サルフェート(硫黄系化合物)」「シリコン」「パラベン」「鉱物油」「合成着色料」を使わず、天然由来成分を90%以上配合なオーガニック基準。

①毛穴汚れやベタつきをすっきり落とす
②泡立ちが良く摩擦も防げる
③オーガニック認証成分配合

この辺りが特に優秀で人気の高い商品になります。

〜ミルボン オージュア エイジングスパ クリアフォーム〜


価格 ¥2,800
シャンプー内容 170g

頭皮環境を整え健康な地肌に導くシャンプー。
グルコサミン配合(※下記参照)で潤いを高め、健康で柔軟な地肌へ導きます。
他に有効な成分の【ヒアルロン酸】も多く含まれます。
ヒアルロン酸は簡単にいうと水分を蓄える力です。
そして消臭効果のある【カキタニシン】という成分も配合されており、頭皮のにおいもしっかりケアする事ができます。

関節における細胞の新陳代謝に効果があると言われている【グルコサミン】。
髪とは関係がないと思いがちですが、グルコサミンが持っている効果はそれだけではありません。

血液内にある血小板が固まってしまう作用を抑えることで、血液の流れを良くすることが可能です。それに加えて、毛細血管を拡張し血流を改善する働きもあります。これらの効果が、毛母細胞に酸素や栄養分を届けることとなり、育毛しやすくなる頭皮環境へと繋がっていくのです。

〜エトヴォス リフレッシュシャンプー〜


価格 ¥3,080
シャンプー内容 230ml

スキンケア発想で頭皮をいたわりさっぱりと洗い上げるシャンプー。
アミノ酸系洗浄成分ベースなので髪と頭皮のうるおいをしっかりと守り、ベタつきやフケ、かゆみなどの頭皮悩みにアプローチ。
頭皮を整える9種の整肌成分(グリチルリチン酸2K、コンフリー葉エキス、レモングラス葉/茎エキス、ホウセンカエキス、ソメイヨシノ葉エキス、ダイズ種子エキス、パンテノール、カンゾウ葉エキス、マンダリンオレンジ果皮エキス)配合ですこやかな頭皮へと導きます。気になるニオイもしっかりカバーできる、シトラスハーバルやミントの香りが特徴です。

〜KOSE スティーブンノル クレンジングコンディ ショナー〜


価格 ¥1,750
シャンプー内容 500ml

“地肌クレンジング・地肌マッサージ・シャンプー・トリートメントの効果を1本で”がコンセプトのこの商品。
泡立たないクリームで地肌と髪の毛のよごれを落とし、頭皮のにおいやベタつき、かゆみをリフレッシュ。
根本から毛先までなめらかな指通りへと仕上げるクレンジングコンディショナー。

〜薬用アミノ酸シャンプー 爽快柑〜


価格 ¥3,300(購入サイトによりけり)
シャンプー内容 500ml

34種類もの保湿成分を使用しており、しっとり潤う質感へ。
更にノンシリコンでハリとコシがUPし、髪の毛の弾力UPや根本のボリュームUPに。
無添加で洗浄成分・石けん成分を使っておらず肌トラブルを防ぐようにできています。
有効成分の【グリチルリチン酸字カリウム】を使用しフケ、かゆみ、毛髪や頭皮の汗臭防止を。
頭皮を洗浄し頭皮をすこやかに保ちます。

〜ボタニスト ボタニカルスカルプシャンプー〜

価格 シャンプー、トリートメント各 ¥1,540
内容 シャンプー490ml、トリートメント490g

2021年3月4日に初の”フルリニューアル”をしたボタニスト。
リニューアルで新たに使用される成分の「ホワイトバーチウォーター(抗酸化作用、保湿、肌質改善)」 と「シルバーライムエキス(保湿成分)」を使用し、指通りを更によくし、ツヤと潤いのあるなめらかな髪へ。
5種類の特徴があり、
モイスト(硬毛用)」
スムース(柔らかく絡まりやすい髪の方用)」
ダメージケア(カラーリングを頻繁にする方用)」
スカルプクレンズ(脂っぽい肌用)」
バウンシングボリューム(頭皮の立ち上げUP)」
と、用途や悩みに対し選べる点も人気の理由です。
それぞれに香りも違い、清涼感のある香りの物が沢山あります。

〜まとめ〜

お顔皮膚と頭皮は一枚の皮膚で繋がっています。
顔の肌状態は気にするのに頭皮は気にする方が極端に少ない印象を受けます。
ここを疎かにするとやはり頭皮のにおいに繋がってしまします。
“皮脂”は常に悩みの元になりますのでしっかりとケアが必要な事がこの記事の内容でお分かりいただけたのではないでしょうか。
個人的には過剰に気にするより、しっかりとした”マイルール(ドライヤーや使う商材)”を持ち適度にストレスを減らす心得を持っていれば気にならないと思います。
食生活では脂っこいものの取りすぎに注意したり、生活習慣やリズムも重要ですので健康的な日々を心がけましょう。

このブログが少しでも皆様のお役に立てればと思います。

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