髪の毛を染めるベストな頻度や理由を現役美容師が解説!

ヘアケア

髪の毛を染める理由…といえば

ファッションの一環として
白髪を染めるため

こんな理由で皆さんカラーリングをすると思いますが、そんな【髪を染める頻度】について現役美容師がベストな周期やその理由について皆様にお伝えし、深掘りしていこうと思います。

〜お洒落染めの人の場合〜

お洒落染めをする人の場合ですが、その中でも2タイプに大別できます。
【色味重視】の方と【ヘアケア重視】の方の2タイプです。
それぞれ違ったニーズがありオススメのカラーリングの頻度も異なります。
そちらのご紹介をしていこうと思います。

【色味重視】…染めたてのカラーリングがとても気に入った!けど色持ちが…
そんな経験ありますよね?
カラーリングは”メラニン色素”を分解しそこに色を加える、というやり方で染まっているのですが、この分解に褪色理由があります。
人間誰しもが大きく分けて赤色の色素青色の色素黄色の色素の3つの色素を持っています。
この3つの色素は遺伝や人種など様々なタイプ分かれをしています。
例えばブロンドヘアーが多い欧米人は赤色の色素が少なく、逆に青の色素(一般にアッシュという)と黄色の色素が多く、その2つを足してブロンドヘアーが作られるのです。
映画アニーの主人公の女の子のオレンジヘアーは、黄色と赤味が多く、青味が少ない。
赤+黄色でオレンジになる訳です。
日本人を含むアジア人の髪の毛は赤の色素が最も多く暖色よりの方(赤、オレンジ、ピンクなどの色味)が基本多い。
ここ数年ずっと憧れの的であるベージュ系カラーや、スモーク系(くすみががかった色味)、アッシュなどの様に、外国人のような髪色が人気です。
赤味を消すのに最も効果的なブリーチをした経験がある方は思い当たると思うが、ブリーチは赤味を削ってくれるが、後の髪色が凄くオレンジ色になります。
話が少し脱線しましたが、こうしてカラーリングをする事が大変多い昨今において”褪色”は、好みと正反対の色による原因といえます。
カラーリングをした当日は理想通りを手に入れる事ができたのに褪色すると元の色味、すなわち日本人で言う”オ
レンジ系”に戻ってしまいます。
このようにお洒落染めとしてカラーリングをする場合この”褪色”が気になり「そろそろカラーしたいな」と思うのです。
ズバリ!オススメのカラー頻度は1月〜1月半です!!
カラーリングで入った色味が落ち、オレンジ味が出てくるのを気になりにくくする周期としこのくらいの周期でするのがベストです。

【ヘアケア重視】


最後にカラーリングをしたのは2ヶ月前…この様な状態で気になる要素の1つが”髪のツヤの減少”です。
その問題を理解し、解決すべく皆さん次回の美容院への来店や自分で染めたりする時期を決めるのでしょう。
“ツヤの減少”ここに大きく関係する要素である「暖色カラー(赤、オレンジ、ピンクなど」と「寒色カラー(アッシュ、マット、モノトーン)」で染めた時の違いもご紹介しながらベストな周期をご紹介しようと思います。


“ツヤを重視したカラーリング”とオーダーを受けた場合、我々プロの美容師はすぐに暖色系のカラーリングを思い浮かべます。
髪の毛の明るさ=色味の濃さ
日本人の素髪の明るさはレベルで言う大体2〜3レベル。(個人差あり)
社会人で、会社でカラーリングが許可されている様なところで多いのが規定8レベルです。
そして多くのカラー剤のメーカーで彩度(色の鮮やかさ)が1番綺麗に発色すると言われているのも8 レベルです。
明るすぎないカラー剤の一番綺麗な発色をする明るさレベル、尚且つ光を反射する特徴のある暖色を選ぶわけです。
髪の内部でツヤだしに効果を発揮していたカラー剤が時間の経過と共に少しづつ抜けた状態、それが大体1ヶ月半〜2ヶ月でようやく気になるレベルに達するのでしょう。

寒色系のカラーの特徴はその”抜け感”や”透明感”。
抜け感とは光を反射する暖色系カラーと違い光を通す事です。
屋外や太陽の光の当たる場所で最も効果を発揮し、髪がとても柔らかく見えます。
アジア人の赤味ベースの髪の毛では反射こそしやすいものの、光を通すアッシュ系などの特徴は出にくいので、そういった理由もあり日本人の多くの方が寒色系カラーを好んでオーダーするのでしょう。
抜け感や透明感が出やすい反面、褪色後髪がドライヘアーに見えたり、パサついて見えたりするそうです。
髪の毛が黄色く、感じ傷んだ感じがするという声も現場でよく耳にします。
上記でも述べたように髪の毛の明るさは色味の濃さに直結するので、より透明感を意識したハイトーンのアッシュカラーなどは、元々の色味の薄さに加え明るくするためにメラニンの赤味を壊しているので髪がより黄色く感じ傷んだ印象になるのです。

こういった髪の毛の中のカラー剤の褪色と伴い、水分や油分も同じく抜けてしまいます。
どちらが先に気になると言うより、どちらも同時にくる減少なのでそれらが気になったタイミングがメンテナンスの頃合いだと思います。
理想的な周期としては3週間〜5週間です!

暖色カラーの頻度のススメ

ピンクやレッド系のカラーは色持ちが悪いイメージありませんか?暖色カラーを長持ちさせる秘訣ですが、
①カラーリングをした日のシャンプーはしない。
染めた後にシャンプーをしますが、自宅に帰ってシャンプーをするとなると2回目のシャンプーをするのと同じことになります。
髪の中で薬剤が定着するのにおよそ48時間かかると言われており、粒子が不安定な中で2度髪を洗うと折角入れた色素が抜け出てしまいます。
ですのでカラーリングをした日は髪の毛を休ませてあげると良いと思います。

②色味付きトリートメントなどを自宅で
“紫シャンプー”は聞いたことがあると思いますが、このようにカラー効果のあるシャンプーやトリートメントがあります。
ですので、色持ちを良くしたい方はそういう商品の利用を勧めます。
【ソマルカ】…ホーユー
「パープル」「ピンク」「アッシュ」「ブラウン」の4種類。
https://www.somarca.jp/←サイトリンク
3日に1回の使用方法でしっかり色がつくことで好評。

【Nドット】…ナプラ
“セミウェット”仕上がりに使用するオイルで人気のNドット。
こちらは天然由来の保湿成分配合でツヤとまとまりのある髪へ仕上がります。
「パープル」「シルバー」「ピンク」の3種類。
https://www.napla.co.jp/products/n-color-shampoo%EF%BC%86treatment-2/←サイトリンク

など、他にもありますが是非行きつけのサロンで担当の美容師にご相談してみてください。
その上でズバリ!暖色カラーの方にオススメのサロンでのメンテナンス頻度は…

【1ヶ月半〜2ヶ月】!!

理由は、暖色カラーはベース(下地)にブラウンを使っている事が大半です。
その下地効果のおかげで褪色後は〇〇○がかったブラウンになります。
決してキレイと断言できるわけではありませんが、元の乗せた色味の残りと茶色でツヤ感が完全に損なわれる事はありません。「色味が落ちちゃった」と言う実感はあると思うので1ヶ月半〜2ヶ月のスパンでサロンに通えればいいのではないでしょうか。

寒色カラーの頻度のススメ

寒色は上でも記載したように、我々日本人の元の色素から考えると少し対極の色味です。
そのせいで色素を抜いて新たに色味を入れるといったように髪の毛への負担も少し大きい様に感じます。
①同じ色味のオーダーを数回繰り返す
1度に抜ける色素にも限界があります。1回のブリーチより2回目のブリーチの方がより黄味が取れ白色に近づきます。
この様に、しっかりと「赤味をとる」と「アッシュを被せる」を繰り返すことで段々と色の発色の仕方が理想の方向に近づきます。
②熱処理をするのはカラー後2日空けて!
ここで言う熱処理とはヘアアイロンやコテの事です。
これは寒色系のカラーが【乾熱に弱い】と言う特徴によるものです。
ですので「紫外線(日焼けなど)」の熱系も要注意です。
夏になると髪を明るくしたくなる方が多いですが、海や川などのレジャーへお出かけの際は特に気おつけてください。最悪1日で落ちてしまうことも…。
③勿論カラーをした日はお家シャンプーは控えて
理屈は暖色系のカラーの時と同じです。
基本美容室で薬剤を用いた時はその日、翌日も欲を言えばシャンプーはせず、湯洗い+トリートメントだけにしてあげて下さい。

寒色系カラーのオススメの頻度は…

【1ヶ月】!!

コテやアイロンを使う事が日常の方は多いと思います。
そんなご時世にも人気の高いアッシュやモノトーンなどの”外国人風”カラー。
上で説明したようにその相性が熱処理することに凄く相性が悪いのです。どちらかを止めると言うのもかなり難しいことは承知です。
髪を巻いたり、アイロンで髪の毛のボリュームを落とす事など、しっかり日々のスタイリングもして頂きたい、自分好みの髪色で気分を上げて毎日をお過ごし頂きたい、そう思います。
ですが、美容院などのサロンでのメンテナンスも少しマメにしてあげないと、髪が黄色くなりパサついて見えやすくなったり、まとまりが悪くなります。
こう言った理由から寒色系カラーが好みの方は1ヶ月くらいのスパンでのカラーリングを推奨します。

〜白髪染めVer〜

白髪が気になる方は、新しく生えてきた白髪が気になりカラーリングをする事が多くの理由だと思います。
髪が伸びるスピードは1週間で約2mm。センターパートで髪を分ける方でしたら1週間で左右見て4mm伸びるので気になるのも当然ですよね。

〜頻繁に染めに行けない方へのオススメ〜

①ハイライトで目立ちにくくする…白い髪の毛と黒い髪の毛のコントラスト(明るさの差)は大きく、色がぱかっと2色に別れてしまいますよね。この状態を作らない様ハイライトを入れる事で白髪と黒髪の”中間の明るさの髪の毛”の作る方法です。
②スタイリング時にスタイラーでカバーする…白髪をカバーするパウダー状のスタイリング剤。
他、代表的な商品でマスカラタイプのスタイラーがある。
1度シャンプーするとリセットされ効果は一時的だが、顔まわりやトップの別れ目のみに使用するなど、時間がなくて美容室に行けないなどの緊急時にも使えて便利。
③白髪ぼかしシャンプーを日常で使用…毎日のようにお風呂で使用、即効性はないが徐々にグレーになっていく。完全白髪染めとは程遠いが、コントラスト差を縮めてほんのりぼける感じに。

〜白髪が気になる方の理想のカラー頻度は〜

ズバリ2週間です…。
「そんなの分かってるけど時間が取れない。」
モニター越しに皆さんがそう思ったのが聞こえてくるようです。
そうです、多忙極める中そんな頻度でサロンに来店頂くのはとても難しいことを美容師も理解しています。ここでご提案できる事は2点あります。

リタッチを応用する
多くの美容院には「全体染め(フルカラー)」と「根本染め(リタッチ)」があります。(フルカラーのみのお店もあります)
白髪染めは塗布し終わってからの放置タイムを縮めると染まりが弱くなり、染まり上がりが薄くなってしまいます。ですので根本のみを染める事で時短が可能です。この方法では2回に1回、もしくは3回に1回の来店時に全体染めをする事をオススメします。髪の色の濃さが違ってくるからです。

カラー専門店を利用する
従来の美容室とカラー専門店の違いは価格と時間です。
まず従来の美容室はシャンプー後ブローやコテ巻きなども美容師がします。
カラー専門店はシャンプー後、セルフでドライヤーをし、スタイリングをして帰ります。
ここが大きな違いです。
価格の違いですが、お店ごとのやり方が違うので一概には言えませんが、回転率が高い方が安くなります。
【従来型】カラー(全体染め)5000円〜8000円
【カラー専門店】カラー(全体染め)2000円〜5000円
※大阪でのリサーチ結果
数人で塗って放置タイム、シャンプー後完了とカラー専門店の方が従来型の美容室より効率よく回っています。
最近ではカラー専門店も増えてきてますので、時間がないが仕事終わりにさっと行きたいなどの希望がある方は1度試して見てください、とても早くていいと思います。

〜まとめ〜

いかがでしたでしょうか。美意識の高い方々からすると、きっと常識的な知識かもしれません。

Woman dyeing grey hair root with brush and hair color, close up

現代ではカラーをする人は
単身世帯…89.5%
2人以上世帯…96.0%
と、ほぼ9割の方がカラーリングをしています。
ご自身に適切なサイクルと手段で楽しくストレスフリーなヘアカラーライフをお過ごしください。

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※この記事内の「エイジングケア」とは、年齢を重ねた肌にうるおいを与えるお手入れのことを指します。