はじめに:0円で髪の毛を綺麗にするとは?
「0円で髪の毛を綺麗にする」とは、こだわった、或いは自分に合ったシャンプーやトリートメントを使う事や、高価なヘアケア製品や美容院を利用する以前に、ご自身で自宅でできる簡単なケア方法や生活習慣の改善を通じて髪の毛を健康に育て、保つことを指します。これからその方法についていくつかの方法をお教えします。
〜自宅でできるヘアケアの基本〜
【適切なブラッシングの方法】
ブラッシングの基本は、頭皮から始めて毛先に向かって行うのが最適です。
頭皮からブラッシングを始めることで、頭皮の血行を良くし、髪の成長を促進します。
また、頭皮から毛先に向かってブラッシングすることで、髪の自然なオイルを全体に分布させ、髪を保護し、光沢を与えます。
①ブラッシングは、髪が乾いた状態で行うのが最適です。髪が濡れているときは、髪が最も繊細で、ブラッシングにより痛みやすいです。
②頭皮にブラシを置き、頭皮を優しくマッサージしながら、ブラシを毛先に向かって滑らせます。これを全頭に対して行います。
③次に、髪の下部から始めて、絡まりを解きほぐし、徐々に上部に向かってブラッシングします。これにより、髪を引っ張ったり、髪を痛めたりするのを防ぎます。
ブラッシングに適しているコーム(クシ)
【クッションブラシ】
現場(私の勤めているサロン)で私が愛用しているブラシです。
クッションブラシは、土台部分が柔らかい素材でできているのが特徴で、頭皮に余分な力がかからず、優しくケアできます。
主にツヤ出しを目的として使われています。頭皮への負担が少なく、ツヤ出しに最適です。
上から下へと優しくすべらせることで、まとまりのあるツヤ髪が手に入ります。また、髪の根本を生えている方向とは逆にブラッシングすることで、ふんわりとしたボリュームのあるヘアスタイルに。さらに、細毛・柔毛でもしっかりとキャッチし、綺麗なまとめ髪を作ることが可能です。
パドルブラシは、カヌーをこぐパドル=櫂(かい)の形に似ていることから名づけられたブラシです。
サイズが大きく、ピンの密度が低いことが特徴で、空気穴があるためクッション性に優れ、マッサージ用として使うこともできます。
根元に弾力があるため、心地よい刺激で頭皮をマッサージすることができます。
髪が濡れている状態でも使用でき(できれば乾いている状態で)、マッサージ→ドライ→ブローと、1本で3役をこなせる優れもの。
マッサージの際は、専用のオイルを使うとより効果的。
大きめサイズだと一度に広い面で髪にフィットするため、ロングヘアの方も楽々ブラッシングができます。
ブラッシングに適していないコーム(クシ)
【リングコーム】
こちらのコームは目の細かいコームとなっており、コームの歯と歯の間を髪の毛が通る時に強いテンション(引っ張る力)が働きます。上記にも記載した通り、髪が濡れているときは、髪が最も繊細な状態なので、その状態中に強く引っ張る力が働くと髪の毛へ凄く負担がかかります。
通常毛(ハイダメージでない髪の毛)であれば、然程気付きにくいかもしれませんが、ブリーチをしている髪の毛や、縮毛矯正をしている髪の毛の方は下手をすれば髪の毛が切れてしまう恐れもあります。
そういった理由から、目の細かいクシの利用は避ける方が良いと思います。
【デンマンブラシ】
よく見るこちらのブラシ、【デンマンブラシ】
我々プロはこのクシはブロー時に用い、ストレートアイロンを使わずに髪の毛のクセを伸ばす時に使います。
テンション(引っ張る力)をかける事でクセを伸ばすやり方をするのですが、根元からブラシを入れブローするのと、デンマンブラシの材質上頭皮マッサージなどの効果は得れず、皆さんがこのブラシでクセを伸ばすのは方法としては少し難しいと思います。
ですのでこちらのブラシはブラッシングには不向きなブラシだと思います。
【 ブラッシングの頻度】
ブラッシングの頻度は髪のタイプによります。
一般的には、1日に数回、特に寝る前にブラッシングすると良いでしょう。
しかし、カーリーヘアやドライヘアの場合は、ブラッシングを控えめにした方が良いかもしれません。これらの髪のタイプは、ブラッシングにより乾燥やフリズを引き起こす可能性があります。
食事と髪の健康:美しい髪のための食生活
髪の毛は私たちの健康状態を反映する鏡のようなものです。
食事が健康に大きな影響を及ぼすことはよく知られていますが、それは髪の健康にも同じくらい当てはまります。
以下に、美しい髪を維持するための食生活について説明します。
たんぱく質を摂る
髪の主成分はケラチンというたんぱく質です。鶏肉、魚、卵、豆腐などのたんぱく質豊富な食品を摂ることで、髪の健康を維持することができます。
ビタミンとミネラルを摂る
ビタミンAは頭皮の健康を維持し、ビタミンCはコラーゲンの生成を助け、ビタミンEは頭皮の血行を良くします。また、鉄分は髪の成長を助け、亜鉛は髪の修復と成長を助けます。これらの栄養素を含む食品を摂ることで、髪の健康を維持することができます。
オメガ-3脂肪酸を摂る
オメガ-3脂肪酸は頭皮の健康を維持し、髪を潤す役割を果たします。魚、特にサーモンやマグロ、またはナッツ類から摂取することができます。
水分を十分に摂る
体が脱水状態になると、髪も乾燥し、パサつきやすくなります。1日に1.5~2リットルの水分を摂ることを心がけましょう。
バランスの良い食事を心がける
特定の栄養素だけを摂るのではなく、全体的にバランスの良い食事を心がけることが大切です。食事のバランスが偏ると、髪の健康にも影響を及ぼす可能性があります。
以上のように、食事は髪の健康に大きな影響を及ぼします。毎日の食事に気をつけ、健康的な食生活を心がけましょう。
ストレスと髪の健康:ストレス管理の重要性
ストレスは私たちの生活のあらゆる面に影響を及ぼしますが、その影響は髪の健康にも及びます。
ストレスが高まると、体は「戦うか逃げるか」のモードに入り、必要不可欠な機能にエネルギーを集中させます。
この結果、髪の成長や修復などの「非必須」な機能は後回しにされ、髪の健康が損なわれる可能性があります。
ストレスと髪の健康ストレスは、髪の成長サイクルを乱す可能性があります。特に、長期的なストレスはテロゲン効果(一時的な髪の脱毛)を引き起こす可能性があります。
また、ストレスは頭皮の状態にも影響を及ぼし、フケや頭皮のかゆみを引き起こす可能性があります。
ストレス管理の方法ストレスを管理することは、髪の健康を維持するために重要です。以下に、ストレスを軽減するためのいくつかの方法を提案します。
①リラクゼーションテクニック:
深呼吸、瞑想、ヨガなどのリラクゼーションテクニックは、ストレスを軽減し、心地よい気持ちを引き出すのに役立ちます。
②適度な運動:
運動はストレスホルモンを減らし、気分を良くするエンドルフィンを増やす効果があります。
③良い睡眠:
質の良い睡眠は、体と心をリセットし、ストレスを軽減するのに役立ちます。
④ヘルシーな食事:
ビタミンB、オメガ3脂肪酸、プロテインなど、髪の健康に良い栄養素を含む食事を摂ることで、体全体のストレスレベルを下げることができます。
ストレスと髪のケアストレスが高まると、髪のケアを怠りがちになります。
しかし、定期的なブラッシングや適切なシャンプーの使用、髪の保湿など、基本的な髪のケアを続けることで、髪の健康を維持することができます。
ストレスは避けられない生活の一部ですが、その管理方法を理解し、適切なケアを行うことで、髪の健康を維持することができます。
あなたの髪があなたのストレスレベルを反映しないように、ストレス管理の重要性を忘れないでください。
自然の力を利用する:家庭でできる自然素材のヘアマスク
以下にいくつかの自然素材を使ったヘアマスクのレシピをご紹介します。これらの材料はほとんどの家庭に既にあるか、または近くのスーパーマーケットで手に入るものばかりです。
・バナナとハチミツのヘアマスク:バナナは髪に潤いを与え、ハチミツは自然の保湿剤として働きます。
1つの熟したバナナをマッシュし、大さじ2杯分くらいスプーンのハチミツを混ぜます。
この混合物を髪に塗り、30分間放置した後、シャンプーとコンディショナーでしっかり洗い流します。
※湯船に浸かり時間を置くと保湿効果UP
・卵とオリーブオイルのヘアマスク:卵は髪に必要なたんぱく質を提供し、オリーブオイルは髪を柔らかくし、光沢を与えます。
1つの卵と1スプーンのオリーブオイルを混ぜ、髪に塗ります。
20分間放置した後、シャンプーとコンディショナーでしっかり洗い流します。
・アボカドとココナッツオイルのヘアマスク:
アボカドは髪に深い栄養を提供し、ココナッツオイルは髪を保護し潤いを与えます。
1つの熟したアボカドをマッシュし、大さじ2杯分くらいのココナッツオイルを混ぜます。
この混合物を髪に塗り、30分間放置した後、シャンプーとコンディショナーでしっかり洗い流します。
これらのヘアマスクは、髪が乾燥している場合や、ダメージを受けている場合に特に効果的です。
ただし、すべての人がすべての自然素材に対して同じ反応を示すわけではないため、何が自分の髪に最適かを見つけるためには、いくつか試してみることをお勧めします。
髪の保護:日常生活での髪のダメージを防ぐ方法
・適切なブラッシング:
髪の毛をブラッシングするときは、なるべく優しく、下から上へと進めていくことが大切です。
また、髪の毛が濡れているときは特に注意が必要です。
濡れた髪は乾いた髪よりもはるかに壊れやすいため、濡れた髪をブラッシングするときは特に優しく行う必要があります。
・適切な洗髪方法:シャンプーは頭皮を清潔に保つためのもので、髪の毛自体を洗う必要はありません。
シャンプーをするときは、頭皮を中心にマッサージするように洗い、その泡立ちで髪の毛を洗うようにしましょう。
また、リンスやコンディショナーは髪の毛に直接塗布し、頭皮には避けるようにしましょう。
・ヒートスタイリングの制限:
ヒートスタイリングツール(ストレートアイロン、コテ、ドライヤーなど)の使い過ぎ、長時間髪に触れることは髪の毛にダメージを与えるます。
これらのツールを使用するときは、洗い流さないトリートメントは絶対と言ってもいいくらいつけるようにし、なるべく低温設定、使用頻度を極力抑える、使用時間を短くするなどを心掛けましょう。
・適切な飲食:髪の毛の健康は飲食にも大きく影響されます。
ビタミンB群、ビタミンE、亜鉛、鉄など、髪の毛に良いとされる栄養素を含む食事を心掛けましょう。
・頭皮マッサージ:
頭皮をマッサージすることで血行を促進し、髪の毛に栄養を運ぶことができます。
頭皮マッサージは、シャンプーをするときや、リラックスするときに行うと良いでしょう。
これらの方法は、特別な道具や製品を必要とせず、日常生活の中で簡単に取り入れることができます。
髪の毛を綺麗に保つためにはこれらの習慣を日常的に行うことが大切です。
睡眠と髪の健康:良い睡眠がもたらす効果
良い睡眠は私たちの体全体の健康にとって非常に重要ですが、特に髪の健康に対しても大きな影響を与えます。
以下に、良い睡眠が髪の健康にどのように影響を与えるかについて詳しく説明します。
・セルの再生: 睡眠中、私たちの体は細胞を修復し、新しい細胞を生成します。
これにより、髪の毛の成長と修復が促進されます。
髪の毛は主にタンパク質で構成されているため、新しい細胞の生成は髪の健康にとって重要です。
・ストレスの軽減: 良い睡眠はストレスを軽減し、心地よい気分を保つのに役立ちます。ストレスは髪の健康に悪影響を及ぼす可能性があり、特に脱毛の一因となることが知られています。
したがって、十分な睡眠をとることでストレスを軽減し、髪の健康を保つことができます。
・血流の改善:
睡眠中、体の血流が改善します。
これにより、頭皮への栄養素と酸素の供給が増え、髪の毛の健康と成長を促進します。
・ホルモンのバランス: 睡眠はホルモンのバランスを維持するのに重要です。
特に成長ホルモンは睡眠中に最も多く分泌され、これが髪の毛の成長と修復を助けます。
頭皮マッサージ:血行促進で髪を健康に
頭皮マッサージは、髪の健康を維持し、髪の成長を促進するための最も効果的な方法の一つです。マッサージは頭皮の血行を改善し、髪の毛に必要な栄養素を運ぶ血液の流れを促進するからです。
さらに、マッサージは頭皮の緊張を和らげ、ストレスを軽減する効果もあります。
以下に、自宅で行うことができる頭皮マッサージの手順をご紹介します。
①手の準備:手をきれいに洗い、乾かします。手指の爪は短く切り、頭皮を傷つけないようにします。
②マッサージの開始:頭皮マッサージは、頭頂部から始め、頭の後ろ、側面、前面へと順に進めていきます。
指の腹を使って、ゆっくりと円を描くように頭皮をマッサージします。
③圧力の調整:マッサージは力を入れすぎず、頭皮が動く程度の力加減で行います。
強すぎると頭皮を傷つける可能性がありますので、注意が必要です。
④マッサージの時間:一日に5分から10分程度のマッサージを目指しましょう。
時間がない場合でも、シャンプーの際に頭皮をマッサージするだけでも効果があります。
⑤リラクゼーション:マッサージはリラクゼーションの時間でもあります。
深呼吸をしながら、ゆっくりと自分のペースでマッサージを楽しんでください。
髪の乾かし方:正しいドライヤーの使い方
①タオルドライ:
まず、シャワーから出た直後に髪をゴシゴシと擦らずに、優しく水分を押し出すようにタオルで髪を包みます。これにより、髪の摩擦によるダメージを防ぎます。
②ドライヤーの温度設定:
ドライヤーの温度は中温が最適です。高温は髪の水分を奪い、乾燥とダメージを引き起こす可能性があります。
③ドライヤーの距離:ドライヤーは髪から約15cm離して使用します。これにより、直接的な熱ダメージを防ぎます。
④乾かす順序:まず、髪の根元から乾かし、次に毛先を乾かします。根元は毛先よりも乾きにくいため、この順序が効果的です。
⑤ブラッシング:ドライヤーを当てながら、広い歯のコームやブラシで髪をとかします。これにより、髪全体に熱を均等に分散させ、髪を早く乾かすことができます。
⑥冷風で仕上げ:
最後に、ドライヤーの冷風設定を使用して髪全体を冷やします。これにより、髪のキューティクルを閉じてツヤを引き立て、髪をさらに保護します。
髪の結び方とスタイリング:ダメージを防ぐためのテクニック
・正しい髪の結び方:髪を結ぶ際には、ゴムやヘアアクセサリーが髪に与えるダメージを最小限に抑えることが重要です。
髪を強く引っ張ると、髪の根元にストレスがかかり、抜け毛や切れ毛の原因になります。また、同じ場所に常に結ぶと、その部分だけが摩擦によるダメージを受けやすくなります。
髪を結ぶ位置を変えることで、ダメージを均等に分散させることができます。
・ソフトなヘアアクセサリーの使用:
ヘアゴムやヘアピンなどのアクセサリーは、髪に摩擦を与えてダメージを与える可能性があります。
特に金属部分が直接髪に触れると、髪が傷つきやすいです。
布製のヘアゴムや、滑らかな表面のヘアピンを選ぶと良いでしょう。
・ドライヘアのスタイリング:髪が濡れているときは、髪の内部構造が最も脆弱な状態になっています。
そのため、濡れた髪を強く梳かしたり、結んだりすると、髪を痛める可能性があります。髪をスタイリングする前には、必ず髪が十分に乾いていることを確認しましょう。
・自然なスタイリング:ヘアスプレーやワックスなどのスタイリング製品を使わずに、自然なスタイリングを試みてみましょう。
例えば、髪を三つ編みにして寝ると、朝には自然なウェーブが出来上がります。
また、髪を巻く際にも、ヒートを使わずに巻き髪を作る方法があります。
これらの方法は、髪にダメージを与えずに、様々なスタイリングを楽しむことができます。
・定期的なトリミング:
髪の毛は定期的に切ることで、健康を保つことができます。
特に、髪の先端はダメージを受けやすいため、定期的に切り落とすことで、髪全体の健康を保つことができます。
プロの美容師に頼む必要はありません、自宅で小さなハサミ(髪を切る専用の物が好ましい)を使って、分け目を整えたり、枝毛を取り除いたりすることができます。
勿論、できるなら月に1度でも美容室で毛先を整えるだけでもカットをするのが好ましいですが…。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
これらのポイントは、特別な製品やサービスを必要とせず、誰でも0円で実践できます。
髪の毛を綺麗に保つためには、日々のケアと健康的なライフスタイルが重要であるということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
※記事の内容は、個人の感想であり効果効能または安全性を保証する、あるいは否定したりするものではありません。
※本記事内の口コミは個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません。
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※この記事内の「エイジングケア」とは、年齢を重ねた肌にうるおいを与えるお手入れのことを指します。