くせ毛がお悩みの方に!髪質改善?縮毛矯正?どれがいいの?を、現役美容師がしっかりご説明!!

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縮毛矯正と髪質改善の概要

〜縮毛矯正〜

縮毛矯正は、元々の髪の形状を変えてストレートにする美容技術です。
これは、髪の内部構造を変えるための化学反応を利用します。
具体的には、髪の主成分であるケラチンの結合を一時的に解きほぐし(1剤)、髪をストレートな形に整えた後(アイロンワーク)、再度結合します(2剤)。このプロセスにより、髪は新しい形状を保持します。
縮毛矯正は、専門的な技術と特殊な化学薬品を必要とするため、通常は美容院で行われます。
また、適切なケアを怠ると髪が傷む可能性が高いため、縮毛矯正後のヘアケアもとても重要です。

〜髪質改善〜

髪質改善とは、パーマやカラーリングなどでダメージを受けた髪を修復し、ツヤのある髪にするためのケア方法です。
一部では「髪質改善トリートメント」とも呼びます。
薬剤によって毛髪内で化学反応を起こし、髪質自体を改善します。
髪質改善の効果は、ダメージ毛のツヤハリコシ手触りの改善ダメージ毛の広がりやクセの改善などがあります。ただし、生まれつきのクセ毛・縮れ毛を伸ばす効果はあまり期待できません。

髪質改善には、酸性の成分を含む酸熱トリートメントと水素成分を含む水素トリートメントなどの種類があります。酸熱トリートメントは髪に艶を出すのが特徴で、水素トリートメントはダメージを補修するのが特徴です。

縮毛矯正とは何かを詳しく説明

縮毛矯正は、縮れた髪やくせの強い髪を直毛の状態で固定する技術です。
大半の毛をストレートにでき、半永久的に直毛の状態が保たれます。
特に、「頑固なくせ毛の悩みから解放されたい」、「ボリュームを抑えたストレートヘアにしたい」という方におすすめのヘアメニューです。

縮毛矯正では、まず薬剤で髪の結合を切断し、柔らかな髪の状態をつくります。続いてヘアアイロンで熱を加えながら、髪の毛を真っすぐに整えます。
最後に別の薬剤で髪を再び結合させて、真っすぐに伸ばした髪の毛をキープします。これで、縮毛矯正ヘアの完成です。
ただし、縮毛矯正では髪の毛に熱を加えて施術を行いますので、ある程度のダメージは覚悟する必要があります。

ストレートパーマとの大きな違いは、ヘアアイロンで熱を加えるか加えないかという点です。
ストレートパーマは、パーマで使う薬剤(パーマ液)を使って、髪の毛を真っ直ぐにする施術のことです。ヘアアイロンをかけないため、縮毛矯正よりも髪へのダメージが少ないとされています。

値段の相場と施術にかかる時間、効果の持続期間
縮毛矯正の平均的な料金は、15,000~20,000円程度で、施術時間は、カットやブローを含めて2~3時間程度です。
また、縮毛矯正をかけた髪は、半永久的にストレートが持続します。そのため、2度目以降の縮毛矯正は、根本の髪だけに施術することとなります。
もともとの髪質や髪の長さによって異なりますが、3か月~半年に1回の頻度で施術するのがおすすめです。

注意点
縮毛矯正をした後は、髪を結んだり、ピンやバレッタなどで留めたりしないこと、当日のシャンプーを避けることが重要です。また、施術後は髪や頭皮に少なからず熱ダメージを与えてしまうため、トリートメントなどで丁寧にケアをするようにしてください。

髪質改善とは何かを詳しく説明

髪質改善とは、髪の内部構造を改善するケア方法で、特にパーマやカラーなどでダメージを受けた髪や、ツヤがなくなってしまった髪に対して効果的です。
髪質改善は、薬剤によって毛髪内で化学反応を起こし、髪質自体を改善していきます。

髪質改善の仕組みは、薬剤と熱の効果で、毛髪内の成分の結合を修復することです。髪の毛は、その内側で架橋結合と呼ばれる成分同士の結合をしており、この結合がしっかりしていることで髪のツヤやハリコシがキープできます。
しかし、パーマやカラー、紫外線、乾燥などのダメージ要因によって、この架橋結合が破壊されてしまうと、髪はツヤがなくなりパサつきの状態になります。
髪質改善は、スチームや遠赤外線の熱を髪にあてながら、薬剤の成分を髪に浸透させることで、架橋結合を修復していきます。

髪質改善と一般的なトリートメントや縮毛矯正の違いは、髪質改善が髪の内部の構造そのものを改善するのに対し、一般的なトリートメントは髪表面や髪のダメージに対して修復するものが多く、髪質自体を根本的に改善することはできません。
また、縮毛矯正は人工的にクセを伸ばし、結合しますが、ダメージケアの効果はほとんどありません。

髪質改善の効果としては、ダメージ毛のツヤ改善、ダメージ毛のハリコシ改善、ダメージ毛の手触り改善、ダメージ毛の広がりやクセ改善などが期待できます。

値段の相場と施術にかかる時間、効果の持続期間
髪質改善の料金は、一般的なサロンでは10,000円~20,000円前後が相場ですが、髪の長さやダメージの状態、オプションのプラスによっても料金は変わります。
施術時間は、カットやブローを含めて1〜1.5時間程度です。

【注意点】
髪質改善の効果は、一般的に2ヶ月~3ヶ月程度持続します。そのため、継続的に施術を受けることが推奨されています。
また、毎日のシャンプーやドライヤーの使い方、自分に合ったサロン選びなども、髪質改善の効果を持続させるための重要なポイントとなります。

縮毛矯正の作業工程

  1. カウンセリング

    美容師はお客様の髪質、状態、クセの強さ、理想のヘアスタイル、髪の履歴(いつカラーをしたなど)を確認します。これらの情報を元に、スタイリストは薬剤の調合やクセ毛に対するアプローチプランを決定します。
  2. 髪を濡らす

    縮毛矯正の薬剤を塗りやすくするために、まず髪をお湯で濡らします。髪質によっては、この時点で髪を濡らさずに乾いたまま薬剤を塗布することもあります。
  3. 1つ目の薬剤を付ける

    お客様の髪に合わせて調合した薬剤を髪に塗布します。この薬剤が髪に浸透・反応することで、髪が軟化し、ストレートアイロンで真っ直ぐにするための下準備が行われます。薬剤を反応させるために、塗布後に約10〜30分(髪質により時間は変わります)待つ時間が必要です。
  4. 「エノア弱酸性シャンプー」でシャンプーする

    先ほど塗布した1つ目の薬剤をしっかりとお湯で洗い流します。この時、「エノア弱酸性シャンプー」で髪を優しく洗い、薬剤をしっかりと落とすと同時に、髪に不足している栄養分(アミノ酸(ケラチン)など)を補給します。
  5. 髪を乾かす

    縮毛矯正によるダメージを抑えたり、仕上がりを向上させるために、毛先中心に栄養分が豊富に含まれるトリートメントの処理剤をかけて、ドライヤーでしっかりと髪を乾かします。
  6. ストレートアイロンでクセを伸ばす

    髪が乾いたら、約5mm幅ずつの毛束を取り、丁寧にストレートアイロンでクセを伸ばし、髪をストレートにします。これは非常に細かく地道な作業で、縮毛矯正で一番時間がかかる工程です。
  7. 2つ目の薬剤を付けてストレートを固定

    ストレートアイロンで真っ直ぐになった髪を固定させる薬剤を付けます。ここでしっかりと1つ目の薬剤で外した結合を戻さないと、髪が元の状態に戻らずダメージする原因になります。そのため、薬剤を塗布した後に約10分(使用する薬剤により時間は変わります)程度、薬剤をしっかりと浸透・反応させる時間を取ります。
  8. お湯で流す:お湯でしっかりと薬剤を洗い流します。ここで、さらに良い質感を求める方や元々ダメージが気になる方は、「エノア架橋式髪質改善トリートメント」を行うことが推奨されています。
  9. 乾かして完成

    洗い流さないトリートメントを付けて髪を乾かすと、縮毛矯正の工程は完成します。

この工程は約3時間から3時間30分程度を要するとのことですが、髪質や状態、縮毛矯正をかける範囲によっては時間が前後することもあります。また、美容師の技術や使用する薬剤によっても、具体的な工程や時間は変わる可能性があります。

髪質改善の作業工程

  1. シャンプー:

    まず最初に、酸熱トリートメント専用のプロトンシャンプーで髪を洗います。このシャンプーは酸性の髪質改善と相性が良く、癖を落ち着かせる効果や頭皮を綺麗にする効果があります。
  2. ベーストリートメント:

    シャンプーの後、少しタオルドライをして余分な水分を取り、内部のベースを整えるトリートメントをしっかりと馴染ませます。このトリートメントには内部を補修する効果もあります。
  3. グリオキシル酸の塗布:

    酸熱トリートメントの中で最も重要な薬剤であるグリオキシル酸を塗布します。根元から毛先まで均一に塗布します。
  4. 内部補修ATCクリームの塗布:

    ATCクリームを中間部分から毛先に向けて塗布します。ダメージがより気になる部分、乾燥が気になる部分に塗布します。
  5. 加温:

    グリオキシル酸とATCの塗布を終えたら、ホットタオルで髪を優しく包み、ラップをし、ポッポポハットを被せ、約10分加温します。
  6. 2度目のグリオキシル酸の塗布:

    約10分加温した後、2度目のグリオキシル酸を塗布します。髪の状態、髪質、ダメージ具合を見て、毛質判断をしっかりと行い、お客様一人一人に合わせたタイミング、酸性の濃度で薬剤を塗布します。
  7. 再加温とクーリング:

    再び約10分加温します。加温が終わったら、粗熱を取るために少しクーリングをします。熱を取ったら、シャンプー台へ移動して、グリオキシル酸を流しに行きます。
  8. 流し、トリートメント:

    グリオキシル酸を流して、外部補修のプロトントリートメントを馴染ませます。
  9. ブロー:

    ブローをします。ここでのブローは通常のブローとは違い、アイロンの熱を均一に与えるためにストレートにブローします。
  10. アイロン:

    ストレートにブローした髪に対して、ストレートアイロンを通します。ここでのアイロンはプレスして通すのではなく、挟み切らずに熱で蒸すような感覚でスルーします。

以上が髪質改善ヘアエステ(酸熱トリートメント)の基本的な手順です。ただし、この髪質改善(トリートメント)は技術が必要であり、一人一人の髪質やダメージに合わせて計画を立て、薬剤を調合し、各工程を丁寧に行う必要があります。また、効果は個々の髪質や状態によります。

縮毛矯正の長所と短所

長所:

  1. クセ毛をストレートに: 縮毛矯正は、クセ毛をストレートにするための技術です。これにより、髪が真っ直ぐになり、様々なヘアスタイルが可能になります。
  2. 持続性: 縮毛矯正は、一度行えば長期間効果が持続します。これにより、毎日のスタイリング時間が大幅に短縮されます。

短所:

  1. 時間がかかる: 縮毛矯正は、技術工程が多く、ストレートアイロンで丁寧にクセを伸ばすため、施術には時間がかかります。平均的には約3時間〜3時間30分程度かかるとされています。
  2. ダメージ: 縮毛矯正は髪に大きく手を加えるため、髪への負担やダメージを大きく与える可能性があります。これにより、髪がパサパサになったり、チリチリになったりする可能性があります。
  3. 服装に注意が必要: 縮毛矯正を行う際は、襟が高い服装は避けるべきです。パーカーや襟が高いワイシャツは薬剤が付きやすかったり、襟足部分に薬剤を塗布するときに邪魔になる可能性があります。

これらの長所と短所を考慮に入れ、自分の髪質やライフスタイルに合った選択をすることが重要です。また、縮毛矯正を行う際は、ダメージレスな縮毛矯正が得意な美容院を選ぶことが推奨されています。

髪質改善の長所と短所

髪質改善の長所:

  1. 髪の質を改善する: 髪質改善(トリートメント)は、髪のハリ、コシ、艶を改善し、若々しい髪質に戻すことが可能です。これは、通常のトリートメントでは達成できない効果です。
  2. くせ毛を自然に伸ばす: 一部の髪質改善は、くせ毛を自然に伸ばす効果があります。これは、特にウェーブがある髪や広がりやすい髪、年齢とともに出てきたチリつきがある髪に効果的です。
  3. ダメージを改善する: 髪質改善は、カラーやパーマなどのダメージや、毎日のアイロンやホットカーラーによる熱ダメージによりパサついた髪を改善することができます。

髪質改善の短所:

  1. 熱処理によるダメージ: 髪質改善はアイロンを使用して熱処理を行います。そのため、熱の入れ方によっては髪にダメージを与える可能性があります。
  2. カラーの影響: くせ毛を伸ばすタイプの髪質改善を使用すると、カラー後に施術をすると色が明るく薄くなる可能性があります。そのため、髪質改善をした後にカラーをするか、先にカラーをする場合は色を少し濃く入れておくことが推奨されています。
  3. 時間とコスト: 髪質改善、通常のトリートメントと比べて時間がかかることが多く、またコストも高くなることがあります。

これらの長所と短所を考慮に入れ、自分の髪の状態やニーズに合わせて髪質改善を選ぶことが重要です。また、施術を行うサロンや美容師の技術力も、トリートメントの結果に大きく影響しますので、信頼できるサロンを選ぶことも大切です。

縮毛矯正・髪質改善の適用可能な髪質と不適用な髪質

髪質改善はパサつきなどが気になる方には良いかと思います。
縮毛矯正は地毛のクセが強く、うねりが酷い方にオススメです。
我々美容師からするとクセには大きく2種類あります
①根本から生えてる髪の方向そのものが真っ直ぐではなく部分部分であっちを向きこっちを向きとなる。
(例)前髪が割れる。襟足が上を向いて生えている
②髪の中心から毛先にかけてうねっている。
(例)ソバージュヘアのような〝ウェービーな感じ″、アフリカ系や黒人の方に多いカールヘア

クセはクセでも①は【生えグセ】。これは縮毛矯正でもなかなか矯正の難しいクセです。
②のクセは髪の【真ん中から出ているクセ】なので矯正可能なクセに該当します。
縮毛矯正を施術する際、基本的に根本から0.5m〜1.0㎝空けます。
これはアイロンワークをする際に根本が折れてしまうことを回避するためです。
①のクセは根本の方向を変えれないと矯正したとは言いにくいと思います。
ですので縮毛矯正に適した髪質(条件)とは言えません。
②のクセは薬剤により軟化(髪の毛の元の結合を切ること)でき、アイロンをし、2液にて再結合できます。
ですので適応可能な髪質と言えます。

このことを事前に見極めお話しし、仕上がりイメージの共有こそがカウンセリングの重要性なのです。

両方を組み合わせることは可能か?

結論から申しますと「やめましょう。」


ヘアカラーで考えてみましょう。
明るくしたい→明るくなる薬剤を使用
暗くしたい→暗くなる薬剤を使用

このように、どうなりたいかで使用すべき薬剤が決まります。
明るくする薬剤と暗くする薬剤を一緒に使ってもどちらの効果も中途半端で、しかも無駄にダメージを負うだけです。
仕上がりに対し、必要な技術メニューを確定し施術するのが良いでしょう。

あなたの髪に最適な選択をするために

先ずは〝信頼できる″、もしくはその日担当の美容師に相談しましょう。
縮毛矯正、髪質改善のどちらをやりたいではなく、どちらが向いているかを相談し一緒に決めるのがいいと思います。
クセをとるべく施術をするのか、または髪を今より綺麗に見せる施術をするのか、必要なことをしっかり理解し、納得して始めるといいと思います。
このブログの著者である私は「提案型美容師」だと自負しています。
ご来店される多くのお客様からご要望を聞き出し、最善をお話ししご提供します。
皆様も是非、担当の美容師に気軽に相談してみて下さい。